イスティクラル・モスク(ジャカルタ、インドネシア) Creative Commons Wikimedia ; Author/Attribution: Michael J. Lowe

イスティクラル・モスク(ジャカルタ、インドネシア) Creative Commons Wikimedia ; Author/Attribution: Michael J. Lowe

本日2014年6月28日から7月27日まで、ラマダンと呼ばれるイスラム教徒(ムスリム)の断食月に入りました。断食といっても日の出前に早起きしてしっかり飲食して、太陽の出ている日昼は断食(プアサ)し、日の入りとともに再び飲食をするというものです。

イスラム教徒(ムスリム)が90%以上を占めるインドネシアでは、街中全体が断食入りのムードになっています。たとえば、決められた時間ににモスクから大音量のお祈りの声がスピーカーから流れてくるのはいつものこととして、ジャカルタから田舎に帰省する人が多いためジャカルタ市内はわりと人が相対的に少ない印象です。交通渋滞もましなほうかもしれません。

弊社に勤務するドライバーさんたちも全てイスラム教徒(ムスリム)です。イスラム教徒とはいってもいまどきの都会的イスラム教徒で、私たち日本人スタッフとも和気あいあいと会話をし、礼儀正しく振る舞い、宗教の儀式よりも仕事を最優先するという人たちです。

断食期間中は、日昼の飲食はもちろん喫煙も飲酒も禁止です。飲酒については普段でもイスラム教徒の人たちは飲まない人のほうが多いです。一方で、断食月の期間にはイライラしているためか、断食月明けのお祭り「レバラン」に備えてお金が必要になるためか、窃盗事件、ちょっとした賄賂の要求の事例が増える傾向があるみたいです。弊社の事務所の駐在員の先輩のアドバイスによれば、断食月には公共の場を無用にうろうろしたりすることを控えて、外出するときには常にパスポートを携帯するようにということです。警察官、または偽警察官が外国人に対して職務質問を行い、もしパスポートを持っていない場合は少額の賄賂を要求してくるということが起こるかもしれないからです。何ともやっかいな断食月です。

私たち日本人スタッフはインドネシア人スタッフに合わせて断食する必要はないのですが、彼らの気持ちを尊重してぞんざいな行動は控えたいと思っています。


 以下、
在インドネシア日本国大使館領事部から届いたラマダン(断食月) 期間中の注意喚起メールを引用します。

◆ラマダン(断食月)期間中の注意喚起◆

1.ラマダン(断食月)及びレバラン(断食明け大祭)について

(1)6月28日(土)頃よりイスラム暦のラマダンに入る予定です(正式には宗教省が通知)。例年通り、イスラム教徒にとり神聖な断食月期間中は、宗教心が高まりますので、普段以上にイスラム教徒の習慣に配慮し、周りの人の感情を害さないよう自らの行動には十分注意してください。

(2) レバラン休日は、7月28日(月)及び29日(火)
(これに加え、インドネシア政府による休暇奨励日は7月30日(水)から8月1日(金))の予定で、日本大使館は7月28日(月)から31日(木)が休館となります。当地では更に前後1週間程度休暇を取り、帰省する人も多くおり、大型連休となります。このため、特にレバラン前・後は、多数の人々が移動するため、通常以上の大渋滞やフェリー、鉄道、航空便等公共輸送機関の混雑等が見込まれ、一般犯罪も増加する傾向にもありますので、身の安全にはくれぐれもご注意ください。

(3)また、インドネシア国外への旅行を予定されている方は、旅券の有効期間満了日まで6ヶ月以上あるか、再入国許可の有効期限は切れていないかを確認の上、手続きが必要な場合には通常より早めに申請されることをお勧めします。

(4)レバランに先立ち、私的使用人を含めた被雇用者に対して、レバラン手当(ボーナス)を支給する習慣があります。一般的に、レバラン前は諸物価が上昇することから、レバラン開始の2~4週間前に支給することが望ましいようです。なお、私的使用人も1週間から10日間程度のレバラン休暇を取るのが一般的です。

2.ラマダン中の注意事項

(1)ラマダンの目的
○ムスリム(イスラム教徒)の義務、自己鍛錬や精神修行
○私利私欲を押さえ、悪口や悪意を排除し、他人のことを思いやり尊敬する精神を養う

(2)期間及び断食時間
6月28日(土)頃から7月27日(日)頃の日没まで(予定)夜明けの礼拝前から日没直後の礼拝(場所により時刻はずれま
すが、ジャカルタでは午前4時30分前後から午後6時前後まで。)

(3)配慮
○お互いに相手の宗教に敬意を払うという気持ちが大切です。
○周囲のインドネシア人の多くが断食(プアサ)を行いますので、非イスラム教徒も断食中のイスラム教徒の面前での飲食・喫煙を控えるのが礼儀とされています。目につく形で日中に飲食する場合は、一言断る程度の配慮が必要です。
○仕事は平常どおりにするのが義務とされており、必要以上に遠慮することはありません。
○病人や妊婦・出産後・生理中の女性、旅行中などは断食を行わなくても構わないとされています。
○当地での生活ペースが大きく変わることになりますが、イスラム教徒にとっては通常月とは異なる期間であることに十分留
意し、周囲の人、特に部下や使用人、その他立場の弱い人に不行き届き等があっても、いつも以上に寛容の態度で臨むことが
必要です。

(4)注意事項
○ラマダン期間中は、クラブ、ディスコ、マッサージ、カラオケ店等の営業が禁止または営業時間短縮となり、外国人等でも警察の取り締まりの対象となりますので、こうした娯楽施設等に出入りする際には特に十分な注意が必要です。
○レバランには一般家庭において、新しい洋服の購入、帰省等の支度等で出費がかさむ上、物価も上昇する傾向にあり、レバランが近づくにつれて強盗・窃盗などの一般犯罪が増加する傾向にありますので、こういった犯罪に巻き込まれないように普段以上に周囲を警戒するなど注意が必要です。
○ラマダン期間中やレバランには警察による街頭での身分証明書の確認・手荷物検査等が厳重に行われる傾向にありますので、身分証明書類を常に携行するように心がけて下さい。
○家人が不在となる際は、「アパートスタッフなど住居関係者に対して、いかなる理由があっても第三者を勝手に部屋に立ち入らせないよう依頼しておく」、「現金や貴重品は目につくところに置かない」、「玄関、窓ガラス等各部屋の施錠を確実に行う」、といった事に注意して下さい。

在インドネシア日本国大使館領事部
TEL 021-3192-4308
FAX 021-315-7156
大使館ホームページ http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html