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庶民派大統領の登場

インドネシア共和国第7代大統領ジョコ・ウィドド氏の就任式が2014年10月20日にジャカルタ・スナヤン地区の国会議事堂で行われました。オフィスから4キロメートルほどの場所です。朝の8時くらいから式典が始まるとあって、市内の主要道路は交通規制が引かれており、朝の通勤中の交通渋滞はありませんでした。新大統領の就任の儀式が始まり、その時誰かが発した「我々は歴史を目撃している。」という言葉を聞いた瞬間に、私も厳粛な気持ちになりテレビ生中継にくぎ付けになりました。福田康夫元内閣総理大臣の姿も見えました。

ジョコ・ウィドド氏は出身地のジャワ島ソロ市の家具のセールスマン出身で、それまでにない庶民的な大統領だと言われています。前職のジャカルタ州知事として辣腕を振るってサラリーマンの所得を急増させたりしてその手腕が評価されており、インドネシア大統領としての期待もとても大きいということです。威厳を振りかざして近寄りがたいイメージとはほど遠い印象の大統領です。まかり通る腐敗に辟易している庶民にとっては久しぶりの英雄・救世主の登場だと言われています。

肌で感じたジャカルタの急速な発展

以下のようなことがジャカルタ市内で起こっています。きっと日本とビジネス関係もさらに強くなっていくだろうという漠然とした期待を持ちつつ、肌で感じたジャカルタの街の様子を挙げてみました。

  • 空港の拡張工事が急に進捗しはじめた。 
    空港敷地内では空港ビルを含めた拡張工事のための大型クレーン車を数台見ることができます。
    モノレール駅建設のために一部入口は閉鎖されて、それに伴う交通渋滞がひどくなっています
  • 中断していたMRT(地下鉄)建設工事が急に進捗しはじめた。
    スディルマン通りはMRT駅建設のため車線が規制され、さらに交通渋滞がひどくなっています。
  • 空港から市内にアクセスするモノレール線路が通るスディルマン駅周辺は区画整理が始まり、
    既に導入されている電子プリペイドカード式改札、そして、駅構内のエスカレーター整備、内装工事が進められている。
  • 高層ビルの建設ラッシュ
  • 通りを走っているのは新車の日本車ばかり
    2014年9月のインドネシアの自動車(新車)販売数のうち日本車が占める割合は95.6%。
  • 洗練されたショッピングモールが近年、市内各地にオープン
  • ショッピングモールやオフィスビル内の清潔な水洗トイレ、トイレットペーパー使用の普及。
    (初めて訪れた26年前はインドネシア式のトイレが普通で、あまり清潔ではなかった。)
  • セキュリティー、治安の改善。
    (特に2009年にジャカルタで起こった爆弾テロ事件以来、私設警備員が増加。)
  • コンビニ(セブンイレブン、ローソン、サークルK、ファミリーマート、インドマレット、アルファマート)の店舗増加

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日本の円借款事業によるインフラ整備

実は、これらのインフラ整備が進んでいるのは長期計画があってのことです。新大統領就任後に急に始まったというわけではなく、たまたまシンクロしているだけなのですが、ジョコ・ウィドド氏のカリスマのなせるわざが、そう思わせてしまうのかもしれません。

2012年に東京で開催された日・インドネシア両国政府によるジャカルタ首都圏投資促進特別地域(MPA)第3回運営委員会で承認された国際協力機構(JICA)による「ジャカルタ首都圏投資促進特別地域(MPA)マスタープラン調査」に基づく円借款事業が、日本貢献分としてのジャカルタ発展の強い推進力になっています。(MPAマスタープラン概要を一読するとジャカルタの近未来のインフラ整備の概要がわかります。) 日本が強力にサポートしているジャカルタのインフラ整備、きっとすばらしい街ができていくことだと思います。